立ち寄った中古カメラ店で、昔使っていたカメラが2500円で売られているのを見つけた。ジャンクコーナーにはそのキットレンズが1500円で並んでいる。ジャンク。写るだろうか。
20年以上前、大学生の頃に買った初心者向けの一眼レフだ。買った時は嬉しくてずっと首から下げていた。でも全然上手くならなくて、そのうち他のことで忙しくなって、何度目かの引越しの時にお別れしてしまった。
懐かしいそれを購入して新宿御苑の薔薇を撮りに行った。電池を入れて、フィルムを入れて、本当は朝とか夕方とかもっと陽が柔らかい時間に行けば良かったのだが、その勢いのまま出かけた。太陽は頭の上だ。
写っている。
寄れる花マークのモードも使える。
ピカソ
多重露光もできる。
御苑のインフォメーションセンター楽しい。
操作感は今のデジカメとあんまり変わらないなと思う。液晶がないだけだ。フィルムの装着もISOの設定も巻き上げも何もかも自動でやってくれて、最近もっと古い機械式のカメラを使っていたので、えっそれもやってくれるんですか?という感じだ。
押せば写るよく出来たカメラだった。
押せば写ったので、何も分からないままお別れしてしまった。
今ならもう少し理解して使えると思う。
カメラはNEW EOS Kiss、レンズはEF 20-80mm f3.5-5.6、 フィルムはSUPERIA PREMIUM 400。
フィルムの価格がずいぶん高くなった。いよいよ贅沢な趣味になる気配だ。